火成岩の分類

 火成岩は固まる場所によって、まず、3つのグループに分類されます。地表や地表近くの浅い場所で固まったのが火山岩です。冷却時間が短いので結晶は大きく成長することが出来ず、細粒です。地下深くでゆっくりと固まったのが深成岩です。結晶は大きく成長しており、粗粒です。火成岩と深成岩の中間的なものが半深成岩です。さらに、構成鉱物や化学組成の違いからも火成岩のグループは3つに細分され、合計9つの種類に分類されています(下の表参照)。
 石英と長石と雲母の鉱物組成で、結晶が粗粒な岩石は花崗岩です。同じ鉱物組成でも、結晶が細粒なものは流紋岩です。どちらの岩石も無色鉱物(石英と長石)が主要鉱物なので、岩石の色調は明色になります。玄武岩は有色鉱物(輝石とカンラン石)の構成割合が多いため、岩石の色調は暗色になります。9つの岩石の中で存在量が多いのは、花崗岩と玄武岩です。

主な火成岩の鉱物構成
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色調
暗色 中間 明色

SiO2(%)
45〜 52〜 65〜
 火山岩 (細粒) 玄武岩 安山岩 流紋岩
 半深成岩 粗粒玄武岩 ヒン岩 石英斑岩
 深成岩 (粗粒) ハンレイ岩 閃緑岩 花崗岩




無色鉱物

 

  

 

有色鉱物

火成岩の鉱物構成

国産岩石標本22種セット (造岩鉱物6種、火成岩6種、堆積岩6種、変成岩4種)

岩石鉱物標本42種セット (玄武岩、安山岩、流紋岩、花崗岩、石英、雲母、長石など)


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