タンザナイト

化学式:Ca2Al3(Si2O7)(SiO4)O(OH)

加熱前(左)と加熱後(右)
タンザナイト グリーン
タンザナイト
グリーン・タンザナイト
Arusha, Tanzania

 タンザナイトゾイサイト(日本名:灰れん石)という鉱物の一種です。タンザナイトのような青紫色の結晶(通常は褐色や灰色など地味な色)はタンザニアの一部(キリマンジャロのふもとに位置するアルーシャ市の近郊にあるメララニ丘陵)でしか見つかっていません。青紫色の原因は微量にバナジウムが含まれているためだと考えられています。産出したときのタンザナイトの色彩は褐色の部分が存在する青紫色ですが、2時間かけて、約620℃まで加熱することによって、透明感のある濃い青色へと変化します。宝石に利用されるのは、加熱処理したものです。タンザナイトには多色性という性質があり、見る角度によって結晶の色が、青色、紫色、灰色などに変化します。昔からマサイ族に知られていた宝石ですが、1966年に学者によって存在が世界に報告されました。そして、1969年、ティファニー社が新しい宝石として販売を開始し、世界中で知られるようになりました。名付け親は当時の副社長です。タンザナイトは12月の誕生石のひとつに選定されています。
 右上の展示品は緑色を呈しているグリーン・タンザナイトです。青紫のものと同じ産地で産出しますが、かなり、希少です。緑色の原因はクロムの混入であると考えられています。

タンザナイト (裸石) ●タンザナイト

タンザナイト (リング) ● タンザナイト (ピアス) ● タンザナイト (ペンダント)


Copyright (C) 1996-2009 iStone. All Rights Reserved.|ホームサイトマップ