壺石

壺石 土岐砂礫層
壺石 土岐砂礫層
岐阜県土岐市

 壺石(つぼいし)は小石が褐鉄鉱の殻によって固められて塊状になったものです。内部には粘土が含まれており、小石を1つ外して穴を開け、粘土を取り除くと壺状になります。これが呼び名の由来です。土岐市の壺石は、鮮新世後期(340万年前から164万年前)に形成された土岐砂礫層(砂と丸い小石からなる地層)で見つかります。砂礫層中の粘土の塊の周りに、地下水から鉄分が沈殿して褐鉄鉱の殻が形成されて、壺石は誕生しました。土岐市の神明峠付近で採れるものは、1934年、国の天然記念物に指定されています。


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