石炭の分類
名前 |
説明 |
泥炭
(でいたん) |
植物の堆積物が圧縮したもので、石炭の生成過程にあるものです。根や果皮が肉眼で見ることができます。品質が悪いため、通常、利用されません。ウイスキーを製造する際、香りを付けるために、泥炭を燃料に使用することもあるそうです。約90%も水分を含んでいるため、乾燥させて使用します。 |
褐炭
(かったん) |
泥炭が圧縮されて生成したもので、最も石炭化度の低い石炭です。名前の通り、褐色を呈しているものが多く存在します。水分は約50%に減っていますが、砕けやすく、植物の痕跡が含まれています。練炭の製造に使われています。 |
瀝青炭
(れきせいたん) |
黒色を呈し、黄色い炎を上げて燃える代表的な石炭です。褐炭に圧力がかかると粘りが強くなり、瀝青炭に変わります。かなり石炭化が進んでおり、約80%が炭素です。光沢がある部分とない部分が交互に層をなしています。製鉄で使うコークスの原料に利用されています。 |
無煙炭
(むえんたん) |
最も石炭化が進んだ石炭で、約95%が炭素で構成されています。無煙炭は硬く、手で触っても汚れません。燃焼時の煙の発生量が少く、強い火力を得ることができるので、ストーブに使用されています。ちなみに、さらに石炭化が進むと、最終的に石墨(グラファイト)へ変化します。 |