水晶の結晶は、本来、両端が鋭くなるように成長するのですが、ほとんどの水晶が片方だけに鋭い先端をもっています。これは、岩石の上にできた水晶の核が成長して、水晶が形成されたために、水晶の一端が岩石に付着していることが多いからです。しかし、時には写真のように両端が鋭い水晶(両錐水晶といいます)が見つかることがある。岩石の上に通常通りに形成された水晶が地震で折れて横倒しになり、折れた面が再生されて結晶が成長することによって、このような両錐水晶になったと考えられています。中央部が折れたところで、細かい気泡が多数存在しているために白く濁っています。 |