ホーム標本入手方法

上手な利用法

 上手に鉱物ショーを利用するためのアドバイスをまとめてみました。参考にしてください。

●会場全体をチェック
 人気のある鉱物は複数の業者が販売しています。出所が同じとしか思えない標本を、複数の業者が販売しているのもよく見かけます。比較検討してから購入すると良いでしょう。相場を知り、適正価格を知るためにも、多くの業者のコーナーに立ち寄ってみることをお薦めします。

●海外の業者がお薦め
 食料と同じで鉱物標本の海外依存率は高くなっており、流通している標本の多くは海外で採れたものです。鉱物ショーには鉱山のオーナーが参加していることも多いので、直接、購入するのがお得です。日本人の販売員がいる業者が多いので、英語が苦手な方も大丈夫です。大抵、値引き(1割から5割)してくれるので、値切りましょう。「プリーズ。ディスカウント。」で通じます。

●初日と最終日に足を運ぶ
 出来れば、初日と最終日の両方に出かけられるとよいでしょう。必ず売れてしまいそうな標本は初日に購入します。売れ残りそうなものは最終日がお薦め。海外の業者の場合、最終日に半額セールをよく行っています。国内の有名店の場合、最終日でも、値引きを実施することは少ないようです。

●業者との会話を楽しむ
 業者は常連客を大切にします。高価な標本を購入しなくても、鉱物に対する熱意(マニアであること)が伝われば、大切にしてくれます。お薦めの標本を教えてくれたり、時には、プレゼントをいただくことも。何も言わなくても、値引きしてくれる業者もいます。業者の質、標本の信憑性を見極める上でも重要なので、業者との会話を持つことをお薦めします。印象に残る会話をするには、混雑していない時間帯(午前中)に出かけてください。鉱物に関する予備知識も必要です。鉱山のオーナーからは産状や地元での利用法など、他では知り得ない情報が得られることも。メモ帳を用意しておくとよいでしょう。

●標本=現物+ラベル
 原則的に、ラベルが添付された標本を購入してください。宝石に鑑定証が付いているのと同様に、鉱物標本にも、鉱物名と産地が記載されたラベルが必要です。国内の業者で、ワープロで作成したラベルを添付していない業者は避けてください。海外の業者の場合、日本の市場に不慣れなために、良質な標本を販売しながら、ラベルの作成を怠っていることがよく見受けられます。メモ帳を用意しておき、必ず、産地名などを記録しましょう。標本の購入時に、手書きのラベルを作成する業者(フランスやロシアに多いように感じます)もいます。字が汚いことが多いので、注意が必要です。地名などはスペルを口頭で伝えてもらって、メモするとよいでしょう。

●よい業者の見極め方
 よい業者とは、よい標本を適正価格で販売する業者であると考えています。よい標本とは、鉱物の鑑定が正確に行われていて、産地が正確に記録されている標本です。鉱物名と産地名、それから、業者の会社名が記載されたラベルが添付されていくことを確認してください。販売品の並べ方も重要です。きれいに整頓されていないと、産地などの記録の管理もいい加減ではないかと心配になります。業者の鉱物に関する知識も重要です。いろいろと質問して、確かめてみることを進めます。そのためには、買い手も勉強が必要です。価格の適正性は、発売価格を業者間で比較することによって、ある程度、判断することができます。マニアと思える人(業者との会話を楽しんでいる人や、ルーペで慎重に見極めながら購入している人など)が、多く集まっている業者もお薦めです。


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