入り口で、白い紙をもらった。水晶の引換券と書いてあり、●鉱(埼玉県の業者)の名前が。訳あって、最初に立ち寄る予定の業者さんだ。しかし、混雑が予想されるので、後回しにすることにする。二番目に立ち寄り予定のMさん(アメリカの業者)のブースへ移動することにする。欲しい標本をリクエストしていたからだ。すると、目の前に見慣れた顔が。東京の有名鉱物標本店(新宿ショーへは非参加)のK社長だ。挨拶のために、お辞儀をした。その時だ。右目に銀色に輝く放射状の結晶の球形集合体が飛び込んできた。捜していたボール状の白鉄鉱(楽しい鉱物図鑑2のp.18)だ。まず、このブ−スから見ることにする。
数年前から新宿ショーと池袋ショーに参加しているフランス人のブースだ。鉱物以外にも、隕石と化石も取り扱っている。クレーターで形成された衝突角礫岩も販売している。1〜3センチ程度の小型標本が机いっぱいに並べられている。このブースには日本人の通訳がいない。この様なブースは価格が安めに設定されており、お薦めだ。過去に5点ほど購入している。目新しい標本は白鉄鉱のみのようだ。ニワトリの卵の黄身程度の大きさのものが、6個(価格は¥3,500〜¥4,500)列んでいる。私は、¥3,000以上の標本は慎重に検討してから購入するようにしているため、¥3,500のものを値切ることを考えた。しかし、球形がみだれている。ふと、横を見ると、小型(ウズラの卵大)の白鉄鉱があるではないか。¥1,000で、形もナイス。決めた。これだ。ディスカウトに応じてくれる業者であるが、¥1,000では申し訳ない。値段交渉ヤメ。ラベルが手書きのため、読めない文字がある。産地名のスペルを読み上げてもらい、メモしておく。 |