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第19回東京国際ミネラルフェア報告

 2006年で19回目の東京国際ミネラルフェア。新宿で開催されるので新宿ショーとも呼ばれている。初日の私の行動を紹介しよう。会場内の歩き方、値引き交渉のテクニックなどを参考にしていただければ、幸いです。

「いざ、新宿へ」
 朝、5時50分に目が覚め、朝食を採る。トイレの回数を減らすため、水分は控えめにする。身支度をし、家庭用の生ゴミを出して、最寄りの駅へ向かう。始発駅なので、予定通り、着席。ホームページの展示用に捜している標本を頭の中で整理。会場内の様子(ブースの設置場所はほぼ同じ。)を思い浮かべながら、イメージトレーニングを開始。すでに、戦いは始まっている。
 9時15分頃(開場45分前)、メイン会場の入り口に到着。すでに2人、列んでいる。先着プレゼントは、特別展が開かれる会場の前で配布される。この2人はプレゼントに興味がない真のマニアなのか。それとも、業者さんか。自分はプレゼントをもらうために、エスカレータを使って、2階の特別展会場へ移動する。こちらには長蛇の列が出来ていた。急いで、最後尾に列ぶ。冷静にながめてみると、40人ぐらい。100人分のプレゼントが用意されているので、急ぐ必要はなかった。待っていると、列の横を実行委員の方々が通っていく。理事の方と挨拶。好物化学のお姉さんと挨拶。列の前が騒がしくなってきた。NHKが取材に来ていたのだ。インタビューを受けている人もいる。カメラは自分の横を素通りしていった。絵にならないと判断されたのだろう。好物化学のお兄さんの話では、100人列んだ時点で、整理券を配るとのこと。配り始めた時は、開場5分前。10分前に来れば、プレゼントもらえたんだ。整理券を受け取ると、直ぐに、プレゼントとの交換が始まった。プレゼントの入った紙袋を受け取ると、中身を見ないまま、1階のメイン開場の入り口へ移動。すでに、人の列はなく、スムースに入場できた。

「臨機応変」
 入り口で、白い紙をもらった。水晶の引換券と書いてあり、●鉱(埼玉県の業者)の名前が。訳あって、最初に立ち寄る予定の業者さんだ。しかし、混雑が予想されるので、後回しにすることにする。二番目に立ち寄り予定のMさん(アメリカの業者)のブースへ移動することにする。欲しい標本をリクエストしていたからだ。すると、目の前に見慣れた顔が。東京の有名鉱物標本店(新宿ショーへは非参加)のK社長だ。挨拶のために、お辞儀をした。その時だ。右目に銀色に輝く放射状の結晶の球形集合体が飛び込んできた。捜していたボール状の白鉄鉱(楽しい鉱物図鑑2のp.18)だ。まず、このブ−スから見ることにする。
 数年前から新宿ショーと池袋ショーに参加しているフランス人のブースだ。鉱物以外にも、隕石と化石も取り扱っている。クレーターで形成された衝突角礫岩も販売している。1〜3センチ程度の小型標本が机いっぱいに並べられている。このブースには日本人の通訳がいない。この様なブースは価格が安めに設定されており、お薦めだ。過去に5点ほど購入している。目新しい標本は白鉄鉱のみのようだ。ニワトリの卵の黄身程度の大きさのものが、6個(価格は¥3,500〜¥4,500)列んでいる。私は、¥3,000以上の標本は慎重に検討してから購入するようにしているため、¥3,500のものを値切ることを考えた。しかし、球形がみだれている。ふと、横を見ると、小型(ウズラの卵大)の白鉄鉱があるではないか。¥1,000で、形もナイス。決めた。これだ。ディスカウトに応じてくれる業者であるが、¥1,000では申し訳ない。値段交渉ヤメ。ラベルが手書きのため、読めない文字がある。産地名のスペルを読み上げてもらい、メモしておく。

「正直者は得をする」
 再び、Mさんのブースへ移動開始するも、途中、Yさんのブースへ立ち寄る。日系ブラジル人のお店で、ブラジルの鉱物を中心に良心的な価格で販売してくれる。話が逸れるが、初めて利用した時のエピソードを紹介しよう。¥1,200のゴースト水晶を購入しようとしたのだが、釣銭用の¥100玉が足りなくなった。私も、¥100玉を持っていなかった。「小銭ができたら、払いに来てよ。」と言われ、¥1,000だけ支払った。1時間後、¥200払いに行った。「お若いのに感心だ。名前と住所を教えてよ。」と言われたので、業者リスト(?)に記入。それから、毎年、新宿ショーと池袋ショーの案内状が、国際郵便で届けてもらっている。感謝、感謝。手持ちのブラジル産の水晶の半数は、このお店で購入したものだ。さて、今年は何があるのかなと、ブースをながめる。すると、ブラジルらしからぬ鉱物が中央に置かれている。ヒスイ輝石(本ヒスイ、硬玉)だ。新発見だそうだ。ヒスイ輝石は低温高圧下という特殊な条件の元で形成される鉱物で、古い大陸地域では見つからない。ブラジルで見つかったとは、驚きだ。緑色は濃いめで、ロシアのウラルのものに似ている。¥600〜1700のものが売られていたので、写真写りの良さそうな¥1,100のものを選んだ。他の標本をながめていると、パワーストーン・ショップのオーナーらしき女性が登場。¥30万ほど、買い付けている。店主のおじさんが対応中。この手の顧客が多いおかげで、Yさんは一般向けに安く販売できる。目新しい標本が見つからなかったので、ヒスイ輝石のみを購入することにする。この店の場合、店主の夫人のおばさんも、値引き交渉に応じてくれる。小首を傾げ、軽く微笑みながら、「¥1,000で、いいかな?」と値切ってみる。「いいですよ。」との答え。感謝の意を表すため、笑顔と共に、¥1,000札を手渡した。微笑みに国境なし。

「笑顔は素敵だ」
 次は、Mさんのブースだ。アメリカの業者さんだがミセスは日本人(日系アメリカ人かも)。日本語が通じる。本格的に鉱物を集め出した初心者に最適なディーラーだ。世界各地の様々な鉱物標本が、机の上に、ぎっしりと並べられている。女性のファンが多く、常時、混雑している。値引きをしてくれるのも、人気の要因となっている。私も、いつの間にか、常連客となっていた。客層に初心者が多いため、鉱物の英語名を知らない人が多い。逆に、M夫人が、鉱物の日本語名を忘れていることも多い。そのため、会話が進まなくなる時がある。その様な時、鉱物名自動翻訳機として、私は助けを入れるようにしている。そのおかげで、結構、値引きしてもらっている。今回の新宿ショーでは、すでに、希望標本が伝えてある。昨年末の池袋ショーで依頼しておいた。しかし、入手できなかったそうだ。残念。なにか、変わったものはないかと、ながめていると、不思議な両錐水晶を発見。緑色の含有物を片方の先端に含んでいる。孔雀石のような緑色で、初めて見るタイプだ。尋ねると、Fuschite というクロム含有の雲母だそうだ。在庫は2点のみ。大きい方には¥5,800の値札。小さい方には値札がない。大きさの比から判断すると、半額ぐらいだろう。しかし、透明度は、圧倒的に小型の方が上。¥3,000と予測して、値段を尋ねてみた。予測通り、「¥3,000?」との答え。ここで、自分のリクエストに応えられなかったという負い目を感じているかもしれないという自分勝手な予測が頭に浮かんだ。値切ってみるか。小首を傾げながら、微笑みを浮かべて、子供がお小遣いをねだるように、「¥2,000?」とお願いしてみた。すると、間髪入れず、首を縦に振っていただけた。してやったり。最高の笑顔で感謝を伝えながら、¥2,000を手渡す。感謝の笑顔・プライスレス。

「可憐なる変身」
 いよいよ、●鉱さんへ。おじさんが入院(昨年の秋、他界)されていたため、1年半ぶりのフェアー参加だ。まず、弔意を伝えた。このお店。年に数回、ブラジルの奥地の鉱山にまで出かけて、トン単位の買付を行っている。本物の直輸入店だ。ツーソン辺りで買付を行う業者とは、安さの次元が違う。おじさんからは、鉱山の様子や、鉱山夫達との駆け引きの様子など、興味深い話を聴かせていただいた。おばちゃんとは鉱物の話をすることは少なく、お菓子などの食べ物の話をした。お饅頭などを交換する仲だ。以前は、おじさんとおばさんの2人で営まれていたが、今は、おばさんと若い女性2人の3人で運営されている。大丈夫かなと、心配していると、おばさんの携帯が鳴る。商談が始まったようだ。ビジネス・ウーマンに完全に変身されていた。安心した。ブースをながめてみる。まず、自然銀と黄鉄鉱が共存した標本が目に飛び込んできた。10個ぐらい、取り揃えられているのだが、どれも、¥10,000以上。よって、パス。私は、原則的に、¥10,000以上のものに手を出さないようにしている。¥10,000以上の購入した鉱物標本はペイナイト(幻の宝石と呼ばれていた。サイトでは未公開。)のみであり、他の全ての鉱物標本が¥8,000以下である。次に目に留まったのは、ホワイト・アメシストなる水晶。ホワイトと言うより、カラーレス(無色透明)と言う方が正しい。柱面が極端に短く、両錐で、形はアメシストに見える。不思議な水晶だ。ブラジルの研究者によると、多くのアメシストと共存した形で産出し、わずかに採れるという。¥6,000の値札があるが、¥5,000に値引きするとのこと。危ない気もするが、おばさんを信じて、購入する。今年の戦利品で最高額となる。

「残りの2つの予定」
 次は、夏休みプレゼントの賞品の準備だ。鉱物はスポンサーから数多く届いている。隕石を補充するために、アメリカのC社のブースへ。今年はカンポ・デル・シエロ隕石の用意を考えていた。4月にニューヨークで開催された隕石オークションで、¥1,000万で落札されて、話題となった隕石だ。在庫はあるのだが、大きさが手頃ではない。賞品にするには10個ぐらい欲しいので、購入を断念した。展示用にスライス研磨されたものを購入。ガオ隕石で、内部構造が良く分かるようにスライスされたものがあったので、これも購入。この店は、隕石店にしては珍しく、値引きしてくれる。有り難い店だ。賞品用は、他店を当たってみることにする。
 ミネラルフェア委員会から、Tima Times という新聞(?)が毎年、発行されている。その中には、今年のテーマや参加業者が紹介されている。オーストラリアのA社がサンジェド(Sun Jade)という新しいジェムを売り出すとのこと。太陽のように黄色いヒスイか?A社のブースへ移動。透明感がある黄色いルースが並べられている。名前からすると、黄色いヒスイと思われるが、正体は、ぶどう石だった。やはり、ヒスイのフォルスネームだ。「原石が欲しい。」と言うと、「昨年は持ってきたが、今年は説明用の見本があるのみだ。」との答え。昨年の混雑具合は過去最高であった。購入予定の標本を盗まれるなど、2つのトラブルに遭遇したため、2時間で会場を離れてしまった。そのため、見落としたのであろう。初日から見本用を売ってくれとは、頼めない。最終日に来ることも出来ない。英語で書かれた解説書が欲しかったので、ピアス用のルース(最安値。¥1,500で2個入り。)を購入する。

「放浪の始まり」
 これで、予定は済んだ。あとは、掘り出し物を捜す放浪の旅だ。会場も、かなり、混んできた。人の流れに沿うように、右回りで、会場をまわることにする。まず、益富地学会館のブース。舎利石が目に留まった。水に洗われて、丸っこくなった碧玉の小石だ。江戸時代には、仏様のノドの骨とされ、珍重されていた。20個ほど丸ケースに入って、¥1,000。再び、移動開始。会場内で最も混雑するエリアに入った。出入り口から最も離れたエリアで、入り口からは階段で死角になっているエリアだ。よって、このエリアに入ると、入り口が見えなくなり、来場者は方向感覚を失う。迷い始める。これが、混雑する原因の1つとなっている。じっと我慢の時間だ。目に留まったのは、カナダの業者のカーレトン石。サッカー日本代表のサムライ・ブルーの鉱物だ。地元だけあって、安い。春に¥3,500で購入したものと同じレベルのものが、¥1,500。やられた。

「新宿ショーの魔界」
 混雑エリアの中には、特に混雑する地点が二つある。この二つを如何に切り抜けるかが、重要だ。まず、会場の角に当たる地点。アメリカの老舗の鉱物標本店のブースが設置されている。魅力的な商品が並べられており、値引きもしてくれる。大人気店だ。自分は、紫色のインペリアル・トパーズなどを購入したことがある。今年は、ビビビと来るものがなかった。もう一つの混雑地点は、階段の下の通路だ。新宿ショーの会場には巨大な階段が存在し、ブースが設置されている平面部分はU字形になっている。Uの字の凹んだ部分に階段が存在し、Uの字の先端は、階段下の通路で結ばれている。階段下はバイパスのような機能を持っており、それ故、混みあう。迂回することも出来るが、通路内にもブースが設置されている。よって、一度は通らなければならない関門となっている。混雑する地点なので、通過回数を最小限にするのが賢明だ。「階段下を制する者は新宿ショーを制する。」と言われている。通路の入り口には、イタリアの人気鉱物店がブースを開いており、更に、混雑がひどくなる。ところが、今年は様子がおかしい。なんと、別の業者が出店しているではないか。イタリアの業者からはファーデン水晶の珍品をいただいたこともあり、再会を楽しみにしていた。失意のまま、階段下の通路をぬけた。その時、紫色のシマ模様が美しい水晶が目に飛び込んできた。ファントム・アメシストだ。大きくは4層に分かれている。中心部はかなり濃い紫色、その外が薄めの紫色、その外が白色、そして、最外部が普通のアメシストの紫色。益富先生の「カラー自然ガイド 鉱物 やさしい鉱物学」の23ページで紹介されているものだ。値段を尋ねると、¥500。即、購入した。

「鉱物クーポン券」
 次は、好物化学のブースを目指すことにする。その途中、三池炭坑の石炭が¥100で売られていた。購入。好物化学では、クーポン券を発行していた。¥3,000購入すると、¥300のクーポン券をくれる。出張販売の時、よく行われているサービスだ。確実に売れ残りそうな標本は、サービス実施時に購入する。これが好物化学を上手く利用する奥義だ。人気店故、在庫が多い。そのため、売れ残りと言っても、店頭に列んだことがない標本も存在する。早期購入が得策とはかぎらない。今回、狙っているのは鍾乳状水晶。バランスが良く、姿勢が美しいものがあった。これだ。価格を見ると、¥2,800。クーポンをもらうためには、¥200足りない。そこで、第二ターゲットにリストアップしていおいた自然銅をさがす。カザフスタンで採れるレースのような繊細な自然銅だ。¥2,000のものしかない。前のセールでは、¥1,000のものが販売されていた。そこで、安いものをリクエストしてみる。すると、¥1,000のものが3つ出てきた。一番、レースが美しいものを選ぶ。

「観賞石の世界」
 好物化学の正面には観賞石が売られている。ながめてみると、錦石があるではないか。錦石とは、津軽地方で採れる碧玉(ジャスパー)で、佐渡の赤玉、出雲の玉造石と一緒にして、国内の三大碧玉と呼ばれている。赤玉と玉造石は持っているので、錦石を捜していたのだ。マンガ「日本昔話」に出てきそうな、お爺さんが近寄ってきた。「何をお捜しかな?」「錦石を捜しています。大きさは拳大。」すると、台座に乗ったひとつの錦石を手に取り、「これがお薦めだよ。ダルマさんに似ているだろ。」「いくらですか。」「¥35,000だけど、¥25,000でいいよ。」観賞石の世界はよくわからない。事情を説明して、¥1,000のものをゲット。更に、このブースでは白神山地の石化木を発見した。世界遺産に登録された白神山地だ。昔、採取したものだという。¥1,000ものを購入。サービス品として、小さい錦石に目玉を2つ貼り付けたカエルの置物をくれた。ただ、この店は最後に寄るべきだった。購入品の重さは5キロ以上あるだろう。重い。

「最終エリア」
 また、移動を開始。ネット販売を利用している隕石屋が、2軒、来日していたが、どちらも高い。ネットで買う方がかなり安いので、挨拶だけにとどめる。次に、興味を引いたのは、結晶世界(京都や川崎にあるお店)。季節風によって、3方向から削られた痕跡を示す石が売られていた。名前は三稜石という。¥600のものを購入。このブースの前には、狭い階段があり、階段上にもブースが設置されている。最終エリアに到着だ。
 階段を上っていくと、「希産鉱物」という名のブースが。外人さんが一人座っているブースだ。おもしろい鉱物が列んでいる。じっと、10個ほどトルマリンが列んだ地点をながめていると、エルバ島の文字が目に飛び込んできた。リチウム含有のトルマリンはエルバイトと呼ばれている。ピンク色や緑色など、色彩の変化に富んでおり、人気が高い。ウォーターメロンもエルバイトだ。エルバイトの名前の由来はイタリアのエルバ島で発見されたことに因んでいる。目の前にあるのは、エルバ島のエルバイト。この様な標本は原産地標本と呼ばれ、高く評価され、高価だ。勇気を持って、値札を見る。¥2,800。やった。購入だ。本日、最大の掘り出し物だ。2年前、アメリカのMさんのブースで売られていたが、¥12,000もしたので、諦めざるを得なかった。2年間、我慢して良かった。その隣には、大阪のA社。バイカラー・モルガナイトに興味を持ったが、色彩のコントラストがいまいち。¥5,000以上するので、パス。その時、階段の上の方から、威勢の良い声が聞こえてきた。

「気分はテレビショッピング」
 「ヒスイのサザレ(小石のこと)。一握り、¥1,000。」と若いお兄さんが叫んでいる。ステンレスの大きな箱の中に、ビルマ産の本ヒスイのサザレが山積みされている。ヒスイは人気がある。夏休みプレゼントに使えると、ひらめいた。早速、挑戦することにした。ただ、無言でやっては、芸がない。人を集めるためにやっているイベントだ。協力することにする。「グローブのような手だけれども、僕でも、一回、¥1,000?」と白々しく、質問する。すると、「構いませんよ。」との当然の答え。この会話を聞いていた周りのおばさんが集まってきた。熱い視線が注がれる中、がばっと、大量のヒスイをつかみ、用意されたビニール袋へ移した。その時、質問してみた。「女性は不利になりますね。」見ていたおばさん達は、全員、うなずいている。すると、店員さんは「私のサポートが入りますから、安心してください。」すかさず、質問した。「どの様なサポート?」すると、店員さん。「この様なサポートです。」と言いながら、ヒスイをつかみ、私のビニール袋に入れてくれた。すると、おばさん達から歓声が。まるで、テレビショッピングのノリだ。すると、更に、「サポートですよー。」と言いながら、もう一握り、追加してくれました。この様にして、両手で持てないぐらいの大量のヒスイを入手することが出来た。時計を見たら、1時を回っている。一通り、会場内は廻ったので、昼食の時間とする。

「特別展示と昼食。そして、帰宅」
 会場を出て、同じ建物内の食堂街へ。体力を消耗したので、うなぎを食べることにする。混雑している。入店までに時間がかかりそうだ。よって、特別展示コーナーの撮影に向かう。その前に、自販機で水分補給。
 重たいカバン(10キロ以上あると思う。)を持って、特別展示コーナーへ到着。今年のテーマは、世界のハイグレード&古典鉱物標本特別展示即売会だ。つまり、高価な標本の展示即売会だ。幸い、会場内は混雑していない。自宅から持ってきた一眼レフタイプのデジカメをカバンから取り出し、撮影の許可を得て、撮影開始。ガラスの反射が映らないように、手ぶれを起こさないように撮影を行う。暗かったため、シャッター速度は20分の1程度。普通なら、手ぶれを起こしてします。ただ、使用したデジカメには手ぶれ補正機能が搭載されている。そのおかげで、なんとか、撮影できた(出来上がった写真公開中!)する。特別会場の横には休憩スペースがあり、そこからメイン会場を見下ろすことが出来る。会場内を撮影。その時、NHKがインタビューをしている光景を目撃し、撮影する。
 再び、食堂街へ戻る。うなぎ屋はまだ混んでいる。うどん屋に変えることにする。日替わりのサービス品、かつおのたたき丼と冷やしうどんのセットをオーダー。待つ間に、パンフレットをながめる。イタリアの業者はいつもの場所で参加予定になっている。どうしたのだろう。それから、Tima Times で知ったのだが、アフリカのマリ共和国から原石を取り扱うディーラーさんが初参加しているとのこと。ブースの場所を地図で確認。そう言えば、「昔は、食堂街の割引きクーポン券がパンフレットに挟んであったな〜。」と過去を回想。復活を期待するも、クーポン券なし。食事を済ませ、再び、会場へ。マリ共和国の業者さんのブースを覗く。すると、トルマリンにアフリカン・パワーストーンのラベルが添えられている。ガーネットとルビーにも、アフリカン・パワーストーンのラベルが。期待はずれだ。明日も早いので、ラッシュが始まる前に帰宅することにした。
 帰宅後、購入品を整理。プレゼントの包みを開封。マダガスカル産のロードライト・ガーネットが入っていた。ロードナイトとは、パイロープとアルマンディンの中間成分を持つガーネットの宝石名だ。早めに床に着く。


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