岩塩
化学式:
NaCl
Kochendorf, Baden-Wurttemberg, Germany
Searles Lake, Trona, California, U.S.A.
Klodawa, Poland
Klodana Mine,Poland
Gunson Mt.,South Australia
岩塩
(がんえん)は海水などが蒸発して形成した鉱物です。岩塩は、しばしば厚さ数百mの膨大な層として産出します。色は本来、透明か白色(上段の標本)ですが、黄色・赤色・青色・緑色などの結晶も存在します。発色の原因は天然の放射線による結晶構造の微細な乱れです。通常、岩塩の成分の99%以上がNaClですが、CaSO
4
、CaCl
2
、MgSO4、MgCl
2
などが微量に含まれています。これらの微量成分が天然の塩の美味さの秘密である
にがり
の正体です。
コラム「2億5000万年前の細菌」
地中深くにある岩塩層の中に2億5000万年間も閉じ込められていた細菌を培養して再び増殖させることに、米国の研究チームが成功しています。DNA解析の結果、この細菌はバチルス属の一種で、塩水を好むものとよく似ていますが、新種であることが判明しています。バチルス属の細菌は耐久性の強い胞子をつくって厳しい環境中で生き残ることが知られています。それ故に、長期間、この細菌は岩塩の中で眠り続けることができたのでしょう。
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岩塩など
(食用) ●
岩塩ランプ
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岩塩
(原石標本)
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