乳白水晶は英語でミルキー・クオーツ(Milky
Quartz)といいます。アルプス山脈で採れた水晶によく見かける水晶です。乳白水晶が白い原因は氷と同じです。細かな包有物(泡や水などの液体など)が結晶の内部に多数含まれているために、乳白水晶は白濁しています。包有物の化学分析例として、アルプス産の水晶のものを掲載しておきます。
H2O: 83.4%, CO2: 9.5%,
CO3: 1.8%, SO3: 0.3%,
Cl: 1.6%, Na: 2.0%, K: 0.7%, Li: 0.2%, Ca: 0.3%
包有物中で、H2Oは通常、液体と気体として存在しています。CO2は、しばしば液体で存在しています。また、NaClは結晶(固体の塩)として存在していることもあるそうです。 |