ペリドット
化学式:
(Mg,Fe)
2
SiO
4
ペリドットの単結晶
母岩(玄武岩)中のペリドット
Nanga Parba
Indus-River,
Pakistan
San Carlos, Arizona, U.S.A.
ペリドット
はマグネシウムと鉄を主成分とする珪酸塩鉱物です。緑色が美しい結晶では、マグネシウムと鉄の存在比が4:1程度になっており、微量のニッケルが含まれています。発色はニッケルによるものと考えられています。ペリドットは8月の誕生石です。
右上の標本の黒い部分は、マントル内部で生成したマグマ(玄武岩質マグマ)が固まった玄武岩です。その中に、ペリドットの結晶が含まれています。この結晶はマントルを構成していたものですが、マグマによって、地表へ運ばれてきました。ペリドットは地球深部を構成する重要な鉱物です。
コラム「昔の名前はトパーズ?」
かつて、紅海には、霧の影響で発見が難しく、幻の島が存在し、トパゾン島と呼ばれていました。島名「トパゾン」は、古代エチオピア語のトパージン(探すの意)に由来すると言われています。紀元前3世紀、トパゾン島で採れた宝石がエジプト王家に献上され、トパーズと呼ばれていました。これがトパーズという宝石名の語源といわれていますが、トパゾン島で採れた宝石はトパーズではなく、ペリドットであったと考えられています。その理由は、トパゾン島と考えられる島(現在のゼベルゲット島かセントジョン島)では、良質のペリドットが採れますが、トパーズが見つかったことがないからです。また、歴史書に、献上されたトパーズを鉄ヤスリで研磨したと記載されていますが、トパーズが硬く、鉄ヤスリでは磨けません。しかし、ペリドットなら、鉄ヤスリで研磨することができます。これらのことから、エジプト王家へ献上された宝石はペリドットではないかと、考えられています。もし、宝石名の記載が正しく後世に伝えられていたならば、現在でもペリドットのことをトパーズと呼んでいたかもしれません。
パワーストーン
ペリドットは生命力、希望、発展を象徴する。闇を消し去り、悪魔を追い払う。精神を安定させる効能もある。
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ペリドット
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ペリドット
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ペリドット
(裸石) ●
ペリドット
(母岩付き原石) ●
ペリドット
(原石標本)
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