ルチル

化学式:TiO2

ルチルの双晶

太陽ルチル

ルチル

太陽ルチル

Diamantina, Minas Gerais, Brazil

Novo Horizonte, Bahia, Brazil

 ルチルは二酸化チタン(TiO2)からなる鉱物のひとつです。赤褐色のものが多く、鉱物名はラテン語のrutilus(赤)に由来します。ルチルは双晶になることが多い鉱物です。左側の標本はV字型の双晶です。この他に、双晶が連結して接合三連双晶も形成され、さらに連結が進んで六角環状になる場合もあります。右側の標本は太陽ルチルと呼ばれています。皆既日食の時に観られるコロナに囲まれた太陽に似ています。針状の金色の鉱物がルチルで、中心部の黒色鉱物は赤鉄鉱(Fe2O3)です。
 ルチルは他の鉱物に含有物として含まれることが多い鉱物です。水晶中に針状のルチルが入ったものは針入水晶と呼ばれています。スタールビーやスターサファイアなどに観られるスター効果(アステリズム)は微細なルチルの針状結晶が原因です。

太陽ルチル(原石標本) ●ルチル(国産原石標本) ● ルチル (原石等)


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