亀甲石(きっこうせき)は亀の甲羅のような模様が見える岩石です。ヒビが7方向に走っていることから、セプタリア(ラテン語の7に因む)あるいはセプタリアンノジュールとも呼ばれています。外側の灰色の部分は、粘土を不純物として含んだ石灰質堆積物が固まった泥灰岩です。すき間を埋めている黄色い結晶は方解石で、方解石と泥灰岩にある褐色の層は霰石です。海底で形成された泥灰岩の塊が、地質変動によって地表に現れて乾燥することによって、亀甲石は誕生したと考えられています。
亀甲石が乾燥によって風化すると、外側の泥灰岩は粉々になって風で飛ばされ、中心部の方解石のみが残ります。この様な亀甲石はメリカリアと呼ばれています。 |