マグマの中には水や二酸化炭素などの気体が溶け込んでいます。マグマが固まり始めると気体成分は溶け込むことができないようになり、左下の図3のようにアワが生じます。算盤玉石を含有する安山岩や流紋岩を生成するマグマはたいへん粘りが強く、アワは割れることなく大きくなります。この時、またしても、遠心力の影響で奇妙な現象が発生します。アワの部分には遠心力が働きませんが、アワでない部分(固まり始めている部分)には遠心力が働きます。そのため、回転軸(中心部)から離れた部分では固まり始めた部分が多くなります。その結果、アワの部分は回転軸方向へ押されてしまい、回転軸部分にアワが集約されて一番大きく膨れます。この様にして、図4のような形状の空間が出来上がります。3つのプロセス(円盤の生成、アワの発生、アワの集約)を別々に説明したが、実際は同時に進行していることに注意してください。 |