滑石(かっせき)は最も軟らかい鉱物です。爪でも傷を付けることが出来ます。白色が本来の色ですが、不純物によって、淡緑色や淡紅色のものも存在します。ろうそくのような光沢と感触を持っているので、ろう石とも呼ばれています。紙が高価だった時代、子供達は道路や壁などに、ろう石で絵を描いて遊んだそうです。滑石は印鑑や化粧品の材料として利用されています。上質な西洋紙(事典などに使われている真っ白な厚紙)には滑石が混ぜられおり、本が重たい原因となっています。文字を書くのに使用された滑石が、文字を書かれる紙に利用されているとは、不思議な話です。 |