焼き餅石

化学式:Ca2(Al,Fe)3(SiO4)3(OH)

焼き餅石 緑れん石
長野県 小県郡 武石村

 美ヶ原高原の東の入り口に位置する武石村では、表面が少し緑色を帯びた球形の石が採れます。その石を割ると、中は空洞になっており、濃い緑色になっています。うぐいすあん入りの焼き餅に似ていることから、昔から焼き餅石(やきもちいし)と呼ばれています。焼き餅石は緑れん石という鉱物の特殊な産状として、世界的にも有名です。時には、空洞内に水晶が群生しているもの(しろあん)があり、さらに、水晶と緑れん石の結晶が空洞内で共存しているもの(ミックス焼き)も見つかっています。

焼き餅石(原石標本)


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