アクアマリンは水色のベリルです。3月の誕生石のひとつに選定されています。海水のような青色を呈しており、宝石名は海水に因んでいます。通常、結晶の形は柱状です。大型の結晶も産出し、長さが1mを越える原石も存在します。下側の標本は、成長したアクアマリンの結晶の周りに熱水がやってきて、表面が溶融して滑らかになったものです。
アクアマリンの青色の原因は鉄の混入です。宝石として使用されている結晶の多くが、青色を濃くするために、加熱処理が施されています。この話を聞くと、手持ちのアクアマリンの青色を自分で濃くしようと思う方が居られるかもしれません。しかし、安易に加熱してはいけません。加熱しすぎると色が消えてしまいます。 |