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ベリル(緑柱石)

化学式:Be3Al2Si6O18

 ベリルはベリリウムとアルミニウムを主成分とする珪酸塩鉱物です。日本名は緑柱石(りょくちゅうせき)といいます。左下のエメラルドの標本を観てください。結晶の形状が柱状であることが分かります。ベリルは古くから宝石として重宝されていました。クレオパトラも愛用していたと伝わっています。『ベリル』という名称は古代ギリシャで緑色の鉱物名として使用されていたと言われていますが、元々の意味は不明です。
 ベリルは混入元素の違いによって多彩に色が変化する鉱物で、名称も変わります。例えば、クロムの混入で緑色を呈した結晶はエメラルドと呼ばれ、鉄の混入で水色を呈している結晶はアクアマリンと呼ばれています。8種類の標本を展示解説しています。

エメラルド アクアマリン
エメラルド トラピッチェ・エメラルド アクアマリン

ヘリオドール

モルガナイト

ゴシェナイト

ヘリオドール

モルガナイト

ゴシェナイト

ビクスバイト

ペツォッタ石

レッドベリル(ビクスバイト)

ペツォッタイト(ラズベリル)

コラム「ベリルとベリリウムの関係」
 ベリルはベリリウムの鉱石として利用されています。ベリリウムはバネやX線発生装置の窓などに使用されている金属元素で、1797年にベリルから発見されました。元素名は鉱物名に因んでいます。

ベリル (裸石) ●緑柱石(原石標本) ●ベリル(原石標本)


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