霰石だった水晶

霰石の仮晶をなす水晶
Las Plumas, Paso del Indio, Patagonia, Argentina

 霰石(あられ石)はユニークな外形となることが多い鉱物で、松ぼっくりの様な外形のもの(参照:霰石のページに掲載)も知られています。展示品は霰石の外形をしていますが、中身は水晶です。この様に外形が残って中身が変わってしまったものを仮晶といい、鉱物界ではよく起こる現象です。また、鉱物学では、この展示品は霰石の仮晶をなす水晶と呼ばれています。
 霰石の仮晶をなす水晶は、どの様にして生成したのでしょうか。最初、この標本は霰石として形成されました。その後、二酸化ケイ素に富んだ熱水(熱い地下水)が染み込んできて、霰石を構成していた炭酸カルシウムが二酸化ケイ素と入れ代わって、誕生しました。

水晶(原石標本など) ●霰石(国産原石標本) ● 霰石(アラゴナイト) (原石等)


Copyright (C) 1996-2009 iStone. All Rights Reserved.|ホームサイトマップ