藍銅鉱(らんどうこう)は銅の鉱床に産出する鉱物です。英名のアズライトという名称もよく使われています。鮮やかな紺青色を呈しており、岩絵の具に使用されています。藍銅鉱は孔雀石{Cu2(OH)2(CO3)}と共存することが多い鉱物です。両者の成分はよく似ており、藍銅鉱が孔雀石に変化することがあります。この標本はボール状の藍銅鉱です。緑色の部分は孔雀石です。ボールを割ると、内部は孔雀石になっていたり、藍銅鉱の微結晶が群生する中空にあったりと、ユニークな構造になっています。なお、藍銅鉱(アズライト)と孔雀石(マラカイト)が共有する原石はアズロマラカイトと呼ばれ、人気の高い宝石です。 |