藍銅鉱(アズライト)

化学式:Cu3(OH)2(CO3)2

ボール状藍銅鉱と孔雀石(緑色部)
藍銅鉱
Morenci, Arizona, U.S.A.

 藍銅鉱(らんどうこう)は銅の鉱床に産出する鉱物です。英名のアズライトという名称もよく使われています。鮮やかな紺青色を呈しており、岩絵の具に使用されています。藍銅鉱は孔雀石{Cu2(OH)2(CO3)}と共存することが多い鉱物です。両者の成分はよく似ており、藍銅鉱が孔雀石に変化することがあります。この標本はボール状の藍銅鉱です。緑色の部分は孔雀石です。ボールを割ると、内部は孔雀石になっていたり、藍銅鉱の微結晶が群生する中空にあったりと、ユニークな構造になっています。なお、藍銅鉱(アズライト)と孔雀石(マラカイト)が共有する原石はアズロマラカイトと呼ばれ、人気の高い宝石です。

アズロマラカイト (ジュエリー) ● アズライト(藍銅鉱) (原石等)
藍銅鉱(外国産原石標本) ●藍銅鉱(国産原石標本)


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