黄水晶

黄水晶

黄水晶2

Pola, Ural, Russia

Kitwe, Zambia

 市場の黄水晶の多くは紫水晶を加熱処理したもので、天然の黄水晶は珍しい標本です。黄水晶は宝石名ではシトリンと呼ばれています。シトリンとはフランス語でレモンの意味です。シトリンは11月の誕生石のひとつで、色がトパーズに似ていることから、磨かれたものがシトリン・トパーズという宝石名で売られています。悪質な業者はシトリンをトパーズと偽って販売しているので、注意が必要です。
 黄水晶の黄色の原因は、紫水晶と同様にシリコンの一部が鉄に変わったためであると考えられています。この様な水晶は青色の光を吸収するようになり、通過した光は黄色になります。紫水晶を加熱して黄色にした水晶を放射線で照射すると、水晶の色は紫色に戻ります。このことより、紫水晶と黄水晶の色の違いは、天然の放射線による電子状態の変化(カラーセンター)による着色の有無が原因と考えられます。水晶が形成される場所ではウランなどの放射線を出す元素が濃縮している場合が多く、天然の放射線が無視出来ません。そのため、黄水晶は少ないのかもしれません。

黄水晶 (裸石) ● 黄水晶 (ジュエリー) ●黄水晶(原石標本等) ● 黄水晶 (原石等)


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