ムーンストーンは長石の一種です。カリウム(K)を主成分とするカリ長石と、ナトリウム(Na)を主成分とする曹長石(そうちょうせき)が薄い層状で規則的に重なり合っています。層はとても薄く、厚さは光の波長程度(1メートルの100万分の1程度)です。青い閃光を放つものが最高級とされていますが、乳白色のものも研磨されいます。ムーンストーンは6月の誕生石です。
ムーンストーンは右の写真のように半球形にカット(カボッション・カット)されます。その際、カットの底面が層構造の層に平行になるように加工すると、乳白色の白い一筋の光が浮かび上がります。雲の間からのぞく月光を連想させることが宝石名の由来です。日本名も月に因んでおり、月長石といいます。 |