長石
長石
は様々な岩石に含まれている、最も主要な造岩鉱物(地殻表層部では約60%を占める)です。長石はアルミニウムとケイ素と酸素、そして、その他の元素から構成されています。その他の元素として一般的なのが、カリウムとナトリウムとカルシウムです。これらの元素を含む長石は、それぞれ、
カリ長石
(KAlSi
3
O
8
)、
曹長石
(NaAlSi
3
O
8
)、
灰長石
(CaAl
2
Si
2
O
8
)
と呼ばれています。この3種類の長石の混合割合によって、下のグラフのように、長石グループは
アルカリ長石
と
斜長石
の2つのサブグループに分けられ、さらに細分化されています。
化学組成による長石の分類
アルカリ長石
化学式:
KAlSi
3
O
8
ーNaAlSi
3
O
8
正長石(カルルスバット式双晶)
アマゾナイト
(微斜長石の一種)
West Mroon Pass, Colorado, U.S.A.
Minas Gerais, Brazil
ムーンストーン
(アノーソクレースの一種)
Kurur, India
アルカリ長石は
カリ長石
と
アノーソクレース
と
曹長石
に分かれます(上図参照)。カリ長石は結晶構造の違いから、さらに、
正長石
、
微斜長石
、
ハリ長石
に細分されます。写真の正長石は、2つの結晶が1つの結晶面を共有したもので、カルルスバット式双晶と呼ばれています。
アマゾナイト
は微斜長石の一種です。また、6月の誕生石である
ムーンストーン
はアノーソクレイスの一種です。
斜長石
化学式:
CaAl
2
Si
2
O
8
ーNaAlSi
3
O
8
サンストーン
(灰曹長石の一種)
ラブラドライト
(曹灰長石の一種)
Plush, Lakeview, Oregon, U.S.A.
Antsirabe, Madagascar
斜長石は、曹長石と灰長石の混ざり合っている割合によって、上図に記した6つの鉱物に細分されています。自然銅が混入によってオレンジ色になった灰曹長石が
サンストーン
です。虹色に輝く石として有名な
ラブラドライト
は曹灰長石の一種です。
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