紅水晶
Itinga, Minas Gerais, Brazil
Itinga, Minas Gerais, Brazil
自形
(結晶本来の形)をなしている
紅水晶
は珍しい標本です。ブラジルのミナスジェライス州だけで産出します。光を浴び続けると、
紫水晶
のように色が薄くなるので、保管には気を付けてください。紅水晶にはリンが不純物として含まれており、天然の放射線によって
カラーセンター
(特定の色の光を吸収する性質)が発生していることが、紅色の原因です。光が通過する際、緑色の光が結晶に吸収されて、通過する光の色は紅色になります。ところで、
紅石英
はチタンの混入が紅色の原因となっており、同じような色彩ですが紅水晶と異なっています。混入元素の違いによって、結晶のスタイルが違っている(紅石英は塊状、紅水晶は水晶の自形)のかもしれません。
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紅水晶
(原石標本)
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