白金は外観が銀によく似た金属です。しかし、銀のように錆びることが無く、金のように美しさを保ちます。この様な性質を持っているため、元素名の起源は複雑です。ここで、整理しておきましょう。
白金はプラチナとも呼ばれています。英語名もplatinumです。プラチナという呼び名は、スペイン語のplatina(小粒の銀の愛称)に由来しています。つまり、プラチナとは、白金の外観が銀に似ていることに因んだ呼び名です。また、ヨーロッパでは、金のように美しさを保つ性質と色彩に因んで、白金はwhite
goldと呼ばれていました。白金という日本名は、white goldを直訳したものです。
さらに混乱を招く呼び名がホワイトゴールドです。宝飾店ではホワイトゴールドを使用した指輪などが販売されています。white
goldの新しい和訳ではありません。ホワイトゴールドとは、金に別の金属を加えた銀白色の合金であり、白金とは別物です。加える金属はメーカーによって異なっており、銀、パラジウム、ニッケル、銅、亜鉛などが利用されています。メーカーによっては、白金を混ぜているところもあるそうですが、ホワイトゴールドは金を主成分とする合金であり、白金(プラチナ)ではありません。購入時には気を付けてください。 |