黄鉄鉱

化学式:FeS2

立方体

5角12面体

正8面体

黄鉄鉱(立方体)

黄鉄鉱(5画12面体)

黄鉄鉱(正8面体)

Navajun, Spain

Pakistan

Azrum, Anatolia, Turkey

複合体 球形 パイライト・サン
黄鉄鉱(複合体) 球形黄鉄鉱 パイライト・サン
Jansra, Peru 中国 広西省 上宝 Sparta, Illinois, U.S.A.

 黄鉄鉱(おうてっこう)は鉄とイオウで構成されている硫化鉱物です。ほとんどの金属鉱山で見つかります。叩くと、火花が散るので、昔は火打ち石に利用されていました。英語名 パイライト(pyrite) はギリシャ語 pur (火の意)に因んでいます。メタリックな色彩とシャープな形は芸術家が制作したオブジェのようですが、全て天然物です。加工品ではありません。
 上段に掲載した3つの黄鉄鉱は基本的な結晶形です。基本形の結晶は珍しく(特に正8面体)、通常、これらが複合した形で存在しています。中下の標本のような球形の団塊は、他の鉱物などに成長を妨げられない自由な領域で、形成されました。右下の標本は、太陽のような形をしているので、パイライト・サンと呼ばれているもので、針状の結晶が集合して円盤状になっています。堆積岩の層に挟まれた状態で形成されました。その他の興味深い形状として、アンモナイトの形をしたもの(黄鉄鉱アンモナイト)が知られています。

黄鉄鉱 (原石) ●黄鉄鉱(原石標本)


Copyright (C) 1996-2009 iStone. All Rights Reserved.|ホームサイトマップ