ショールは鉄を主成分とするトルマリンです。和名では鉄電気石と呼ばれています。色彩は黒色で、ガラスのような光沢を持っており、角が丸くなった正三角形の断面を持った柱状の結晶を形成します。左側の写真は、ショールの結晶の側面を写したものです。中央の写真は、同じ結晶を上方から撮影したもので、角が丸くなった正三角形の断面を結晶が持つことがよくわかります。右側の写真は別の標本を側面から写したものです。ショールの結晶は、右側の物のように、長く成長します。国内でも、1メートルを超えるものが発見されています。
ショールは産出量が一番多いトルマリンです。トルマリンを利用した健康グッズには、通常、ショールが使用されています。ビクトリア王朝時代、喪服用の宝石として広く使われていましたが、現在では、宝石として利用されていません。 |