黒い煙が水晶の内部に閉じこめられているように見えることから煙水晶(英名:スモーキー・クオーツ)と呼ばれています。煙の濃さが薄いものは茶水晶とも呼ばれています。煙が生じる原因はカラーセンター(参照:紫水晶)の発生です。煙水晶を構成するケイ素の一部はアルミニウムに入れ代わっています。そして、アルミニウムを取り囲む酸素の1つの電子が天然放射線によって損失していることによって、カラーセンターが発生しています。煙水晶を加熱するとカラーセンターが失われて、色が消えます。放射線を照射するとカラーセンターが復活して、色が戻ります。無色透明の水晶でも強い放射線を照射すると人工的に黒くすることが可能です。市場には、人工着色された煙水晶も出回っています。購入時には注意してください。 |