ガーネット(ざくろ石)

化学式:A2B3(SiO4)3

和名:ざくろ石、柘榴石、石榴石(ざくろいし) 英名:Garnet(ガーネット)
結晶系 劈開 硬度 比重 光沢 条痕色
等軸晶系 なし 7-7.5 3.6-4.2 ガラス

 ガーネットは鉱物グループの呼び名です。ガーネットの結晶は赤いものが多く、丸っこい結晶が集まった状態でよく産出します。この様子がザクロの実に似ていることから、ラテン語のgranatum(ざくろの意)に因んで、ガーネットと呼ばれるようになりました。日本名もざくろに因んでざくろ石といいます。赤い宝石のイメージが強いのですが、橙、褐、黄、緑、黒など色は多彩に変化します。
 ガーネットは1月の誕生石に選定されています。硬度が高いので、研磨剤としても利用されています。紙ヤスリに塗られているザラザラした細かい粒はガーネットです。ここでは、13種類の標本を紹介しています。

 マグネシウムとアルミニウムのガーネット  マンガンとアルミニウムのガーネット
パイロープ スペサルチン
 鉄とアルミニウムのガーネット  カルシウムとクロムのガーネット
アルマンディン ウバロバイト
 カルシウムとアルミニウムのガーネット
グロッシュラー
ヘソナイト ツァボライト
 カルシウムと鉄のガーネット
アンドラダイト
メラナイト デマントイド トパゾライト
 ユニークなガーネット
レインボー・ガーネット スター・ガーネット

ガーネットの化学組成

化学式:A3B2Si3O12

 ガーネットの化学組成は上記の式で表すことできます。Aにはカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)などが入ります。Bにはアルミニウム(Al)、クロム(Cr)、鉄(Fe)などが入ります。それに応じて、下図に掲げた6つの端成分(純粋な成分)が存在し、天然のガーネットはそれらが混ざり合っています。下図で実線で結ばれている3成分同士(例えば、パイロープとスペサルチンとアルマンディン)が混ざり合う場合、どのような割合でも、混ざることが可能です。ウバロバイトとアンドラダイトとグロッシュラーの場合も、同様です。これに対し、破線で結ばれているもの同士の場合、限られた割合でのみ混ざり合うことが出来るか、あるいは、全く混ざることが出来ません。

ガーネットの化学組成

パワーストーン「ガーネットの意味」
 ガーネットは努力と向上と繁栄を象徴する石です。永久の愛と幸福をもたらしてくれます。古くは『燃える石炭』とも呼ばれ、ノアの箱船で船内の明かりとして使用されていたと伝承されています。十字軍の兵士はお守りとして身に着けていました。

ガーネット ●ガーネット
ざくろ石(国産原石標本) ●ガーネット(原石標本) ● ガーネット (原石等)


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