まず、キャッツアイの結晶とインクルージョンの方向関係を理解してください。長い方の側面から見ると、チューブ・インクルージョンが串刺しになっています。結晶の内部に入った光は液体のチューブ・インクルージョンによって反射され、結晶の外部に出て来ます。そして、外部へ出た光の一部が集まって、線条が形成されます。この様子を理解するために、虫眼鏡を思い出してください。左下の図は虫眼鏡のレンズによって入射光が焦点を結ぶ様子を表しています。仮定の話ですが、レンズの中央部(赤い破線の部分)に鏡があるとします。すると、レンズに入射した光は鏡で反射され、反射光となります。反射光はレンズから出た後に焦点(赤い方)を結びます。このことを納得するために、左下のイラストを赤い破線で折り返してみてください。反射光の焦点が生じることが分かります。 |