タイガーアイ(和名:虎目石)はリーベック閃石{Na2(Fe,Mg)3Fe2Si8O22(OH)2}(角閃石の一種)の繊維状結晶(青石綿とも呼ばれています)に、二酸化ケイ素に富んだ熱水が浸み込んで固化し、その後、鉄分が酸化して黄褐色を帯びた石です。鉄分が酸化されていないものは青色を呈しており、ホークスアイ(鷹目石)と呼ばれています。宝飾店ではレッド・タイガーアイ(赤虎目石)という宝石も販売されていますが、タイガーアイに加熱処理を施して赤みを帯びさせた加工品です。
タイガーアイの原石を適切にカットすると、猫目効果を示します。キャッツアイの代用品として、よく利用されています。近年、石綿(アスベスト)による健康被害が深刻な社会問題になっていますが、タイガーアイの石綿だった部分は二酸化ケイ素で緻密に固められています。安心してください。 |