ラブラドライト

化学式:NaAlSi3O8-CaAl2Si2O8

ラブラドライト
Labrador, Newfoundland, Canada

別名:スペクトロライト
ラブラドライト2 スペクトロライト(ラブラドライト)
Antsirabe, Madagascar Ylamaa, Finland

 ラブラドライト長石グループに属する斜長石の一種です。もっと正確に言うと、曹長石(そうちょうせき)(NaAlSi3O8)と灰長石(かいちょうせき)(CaAl2Si2O8)が半々程度(正確には5:5〜3:7)混ざった曹灰長石で、暗灰色を呈しています。1770年にカナダのラブラドル半島で発見されました。名称は半島名に因んでいます。ラブラドライトは孔雀の羽のような鮮やかな色で輝く石として有名で、その特有の光学現象はラブラドル効果(ラブラドレッセンス)と呼ばれています。上側の標本はラブラドル半島で採取されたものです。
 ラブラドライトはフィンランドでも見つかっています(1940年)。ソ連(現在のロシア)との国境付近に塹壕(ざんごう:戦場で、敵の侵入を防ぐために掘る溝)を掘っている時に発見されました。虹色に輝くことから、フィンランドではスペクトロライトと呼ばれています。右下の標本は青色にしか輝いていませんが、七色に輝くものも存在しています。現在、マダガスカルで採れたものが市場に多く流通しています。
 ラブラドライトが虹色に輝く原因はラブラドライトの内部構造にあると考えられていますが、まだ、謎が多く残されています。詳細はラブラドル効果を参照してください。

ラブラドライト (ジュエリー) ● ラブラドライト (裸石) ● ラブラドライト (原石等)
ラブラドライト


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