シュンガ石は高濃度(75-98%)の炭素で構成されている非晶質の(結晶構造を持たない)物質で、石墨と無煙炭(炭素濃度が最も高くて硬い最上質の石炭)の中間の様なものです。ロシア・カレリア地方のシュンガに分布する約20億年前の岩石に局在しています。
シュンガ石はフラーレンを含んでいることで有名になりました。フラーレンは褐色部分に存在しています。フラーレンは60個の炭素原子がサッカーボールのような球状の構造を持つ物質で、1985年に実験室で合成されました。シュンガ石が記載されたのは以外と古く1879年です。もし、シュンガ石の研究がもっと精密に行われていたならば、フラーレンは早期に発見されていたかもしれません。 |