カポエタ隕石は、1942年4月22日にスーダンに落下した。回収量は11Kg。ホワルダイトというエイコンドライトの一種である。写真を観察すると、淡黄色や白色や灰色の角張った石ころが含まれている構造をしている。この様に複数の岩石の欠片が集まって形成されている岩石をポリミクト角礫岩(かくれきがん)という。
ホワルダイトは輝石と斜長石を主要な構成鉱物とする隕石で、小惑星の地殻の岩石(ユークライト)と小惑星のマントルの岩石(ダイオジェナイト)を機械的に混合させたような構造をしている。淡黄色の部分がダイオジェナイト起源で、白色の部分がユークライト起源であると考えられる。ホワルダイト全体の化学組成も両者の中間的な組成である。両者を機械的に混合させた原因は、ホワルダイトの母天体(ミルビリリー隕石のコラムを参照)への、別の小天体の衝突であると考えられている。 |