初めて軌道が求められた隕石は、1959年にチェコの首都プラハの近くにあるプリブラムに落下した隕石です。流星観測中に偶然、カメラに捕らえられました。アメリカとカナダでは研究者によって、隕石の落下の観測が計画的に試みられ、2個の隕石(ロスト・シティとイニスフリー)の観測に成功しています。ロスト・シティ隕石は落下の軌道データから落下地点が計算され、その後、予測地点から回収されました。
ピークスキル隕石はアメリカンフットボールの試合中に落下したため、大勢の観客が目撃し、14台のビデオカメラで落下の様子が撮影されています(ビデオ映像)。ピークスキル隕石は車のトランクに落下した隕石としても有名です。隕石の直撃を受けた車は新宿ショーでも展示されました。
以上、4個の隕石の種類は普通コンドライトです。普通コンドライトは落下頻度が最も高い隕石であるので、自然なことだと思われます。しかし、2000年にカナダに落下したタギッシュレイク隕石は、学術的価値の高い炭素質コンドライトでした。しかも、新しい種類と考えられています。タギッシュレイク隕石の落下は、北米防空網を構築するために使用されている軍事衛星によって記録されていました。 |