スターサファイア
化学式:
Al
2
O
3
India
スターサファイア
とは
スター効果(アステリズム)
を示す
サファイア
です。結晶内部に含まれている
ルチル
(酸化チタン)による反射光が集約されて、3本の線条(白い光の帯)が発生します。サファイアが赤色を呈するには、結晶を構成するアルミニウムの一部がチタンと鉄に入れ替わることが必要です。チタンは、同時に、ルチルの主要構成元素であるため、サファイアを構成するチタンが不足気味になります。そのため、スターサファイアの青色は薄く(白っぽく)ものが多くなっています。
コラム「低級スターサファイアを高級サファイアへ変える加熱処理」
ルチルはサファイアに含まれていることが多く、スターサファイアは比較的多く存在します。しかし、淡青色のものが大部分です。サファイアは青味が強いものが重宝されているので、加熱によって、淡青色のスターサファイアを濃青色のサファイアへ変える処理が行われています。スターサファイアを1500℃程度に加熱すると、内部のルチルが溶融してサファイアの結晶に取り込まれ、サファイアを構成するチタンが増えます。すると、サファイアの青い色が濃くなり、高級なサファイアが出来上がります。
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スターサファイア
(裸石)
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