アルマンディン

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アルマンディン

化学式：Fe3Al2Si3O12


Bellaviste Claim, Alaska, U.S.A.	Parelhas Paraiba, Rio Grande Do Norte, Brazil

　アルマンディンは鉄とアルミニウムを主成分とするガーネットです。パイロープよりも赤みが強いものが多いのですが、ピンク色のものも存在しています。アルマンディンの結晶の典型的な形は24面体です。アルマンディンはガーネットの中で最も多く存在します。研磨剤としてもよく利用されており、紙ヤスリの表面に付着している赤褐色の粒はアルマンディンです。名前は産地名に由来するとも言われていますが、はっきりしません。アルマンディンにはルチルの針状結晶が含有されており、顕著なものはスター効果が現れてスター・ガーネットとなります。ここでは母岩付きの標本を２つ展示しました。右側の標本は外観から『ココナッツ・ガーネット』と呼ばれています。周りの白い部分は片麻岩です。片麻岩はたいへん固い岩石ですが、雲母が多い部分は軟らかくなっています。ココナッツ・ガーネットは、雲母が多い部分が風化の影響を受けて脆くなり、飛び出して誕生しました。外縁部の褐色部分が雲母です。元々は黒雲母でしたが、風化によって、白雲母に変わりつつあります。

●アルマンディン（鉄ばんざくろ石）（外国原石標本）

●アルマンディン（鉄ばんざくろ石）（国原石標本）