カラーダイヤモンド

ダイヤモンド概論 ダイヤモンドの産状 カラーダイヤモンド 蛍光ダイヤモンド

化学式:C

ピンク・ダイヤモンド グリーン・ダイヤモンド ブラック・ダイヤモンド
ピンク・ダイヤモンド グリーン・ダイヤモンド ブラック・ダイヤモンド
Argyle Mine,
Western Australia,
Australia
Zimi Region,
Western Province,
Sierra Leone
Mbuji-Mayi,
Kasai-Oriental,
Congo

 カラーダイヤモンドとは有色のダイヤモンドです。ダイヤモンドは、本来、無色透明な鉱物ですが、実際の色は変化に富んでいます。最も多いのが黄色で、工業用に利用されています。ただし、金色に近い黄色のダイヤは研磨され、高値で取り引きされています。ティファニー社の最も有名なダイヤ(ティファニーダイヤモンド)は、カナリー・イエローと呼ばれるイエロー・ダイヤモンドです。右上に掲載したブラック・ダイヤモンドは、石墨の微粒子が結晶内部に含まれていることが原因で黒くなっています。天然のピンク・ダイヤモンドの価格は透明なダイヤの200倍以上です。ピンク・ダイヤはオーストラリアのアーガイル鉱山が主要な産地です。1カラット以上の宝石になるものは年に数個しか採れず、一般の市場には出回りません(宝石店で見かけるピンク・ダイヤは人工品です)。ホープダイヤモンドのようなブルー・ダイヤモンドは例外的な存在で、ピンク・ダイヤ以上に貴重なダイヤです。緑色のダイヤモンドも存在し、母岩に含まれているウランなどの放射元素が出す放射線の影響による発色だと考えられています。世界最大のカラーダイヤモンドのコレクションは、アメリカ自然史博物館に展示されている「Aurora Collection」だと言われています。ニューヨークにあるダイヤモンド会社のオーロラ社が、収集した260点のカラー・ダイヤのコレクションです。リンク先では、その一部を見ることが出来ます。最後に、色の原因を下の表にまとめました。これらの原因は複合することもあり、カラーダイヤモンドの色彩は変化に富んだものになっています。

カラーダイヤモンドの発色原因

発色原因
黄色  炭素の一部が窒素と入れ替わっている
青色  炭素の一部がホウ素と入れ替わっている
ピンク色  高い圧力によって、結晶構造に変化が生じた
緑色  ダイヤの母岩から天然放射線が照射された
黒色  石墨の微粒子が混入している

 
ピンクダイヤモンド ブルーダイヤモンド (ジュエリー)

カラーダイヤモンド (裸石) ● カラーダイヤモンド (ジュエリー)


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