宝石は研磨されることにより、美しい光沢を持つようになり、宝物としての価値が生じます。ダイヤモンドはその典型です。ダイヤモンドの研磨技術が開発されたのは、17世紀のオランダでした。それまでは、ルビーやサファイアやエメラルドの方が高価でした。58面からなるブリリアント・カットされたダイヤモンドは、上からの光りを底面で全反射し、自らが光っているかのごとく光り輝きます。ダイヤモンドには分光性(光を色彩別に分解する性質)があり、虹色の輝きが発生します。もっとも堅い天然鉱物であるダイヤモンドの研磨には、ダイヤモンド粒子を利用した砥石や研磨剤が使用されています。つまり、ダイヤモンドが宝石になるには、他のダイヤモンドの助けが必要です。 |