ヒスイは東洋の宝石と呼ばれ、日本や中国では古くから珍重されている宝石です。国内では5月の誕生石の1つに選定されています。しかし、西洋では宝石として取り扱われていません。
ヒスイは漢字では翡翠と書きます。「翡」はカワセミのオスの意味で、「翠」はメスの意味です。宝石名は、カワセミの美しい緑の羽に色彩が似ていることに因んでいます。ヒスイは緑色のイメージが強い宝石ですが、他の色彩のもの(ラベンダー・ヒスイやコバルト・ヒスイなど)も存在します。
ヒスイの英語名はジェード(Jade)といいます。その名称はスペイン語から生まれました。スペイン人は、中南米に進出した際、インディオが暖めたヒスイをカイロとして腰に当てていることを知りました。そして、ヒスイを本国へ持ち帰りました。スペイン語の
Piedra de hijade (腰の石の意)が、ジェードの語源であると考えられています。 |