隕石が衝突した直後の月の様子を描写したと思われる古文書が、イギリスのカンタベリーの住民によって作成されています。それによると、1178年6月28日、東の空に見えていた月の弧が、たいまつのような炎で二分され、炎の発生は12回を越えたそうです。その時、ジョルダーノ・ブルーノと呼ばれているクレーターが誕生したと、考えられています。このクレーターの直径は約20Kmで、月の裏側に存在します。クレーターの誕生時に噴出した物質が、明確に放射状に残っており、若いクレーターであることを分かります。
衝突の瞬間が写真に撮られたこともあります。50年前、光り輝く円が月面に出現した写真が撮影されました。隕石が月に衝突して爆発した瞬間を写したものだという撮影者の主張は、長らく無視されていましたが、今年の2月、NASAによって認められました。 |