モース硬度計では、鉱物同士をこすりつけて、硬度の大小を決めます。キズがついた方が硬度が小さい鉱物です。キズをつけた方が硬度の大きい鉱物です。例を出して、モースの硬度計の利用法を紹介しましょう。
いま、未知の鉱物があったとします。その鉱物は、方解石にキズをつけることが出来きたが、蛍石にキズをつけることが出来きませんでした。未知の鉱物の硬度は3と4の中間という意味で、3
1/2(過分数です。3過2分の1と読みます。)、あるいは、3.5と表します。先ほども注意しましたが、モース硬度計の数字は硬度のランクを表しています。硬度3.5とは、硬度が3と4の間であるという意味であって、3と4のど真ん中という意味ではありません。下表に主な鉱物のモース硬度と、鉱物鑑定に有用な道具の硬度をまとめました。 |